ゴォーゴォー、風の音が凄い。目が覚めて時計に目をやる、まだ4時。
少しだけ目を閉じた…トリントリン、スプリンクル音の携帯電話のアラーム音が鳴った。いつもどうり5時15分起床、6時ぐらいに朝食を食べる。ベル(犬)に餌をやりハウスから出す、自身も身支度をする(余裕があれば腹筋)ぼーっとしているせいか、あっという間に7時になり、自宅を出る。
朝から雨だと気分が今一つだ。
出庫して駅に到着、駅で8時、9時と2本乗車して頂き、3回目で年配の女性がご乗車された。
運転手(以降僕)「はい、どうぞー、閉めまーす。どちらまで行かれますか?」
年配の女性(以降女性)「OO地区センターに行って。」
僕「かしこまりました。」大体の女性はオシャレしてタクシーに乗られる方が多い。
車を発進する。
パラパラパラ、ゴォー、と雨風の音。
しばらく無言の状態...が続きながら走るブロロォ~
パラパラパラ、ゴォー 、パラパラ、ゴォー
無言...
ハッ!と、我に返る、いかん喋らないと!(積極的に喋るのが持ち味。年配の方は出来るだけ喋りかけた方がいいと自分勝手に思い込んでいる。
そこの有無は何となく雰囲気で判断)
僕「今日は何の用事で地区センターに行かれるんですか?」
女性「詩吟」
僕「え?何ですかそれ?」(無知な僕…)
ー検索ー
【詩吟(しぎん)とは漢詩や和歌、その他さまざまな形態の詩に、節をつけて自分の声で表現する芸術】
ー終ー
女性「詩吟、歌」
僕「えーなんかすごー、何人ぐらい参加されているのですか?」(軽いノリの自分)
女性「10人くらい」
僕「男性はいますか?」
女性「いるけど若い人いないわー」
僕「やっぱり若い人いた方がいいですか?」
女性「それは、そうだよーハハハッ」
僕「そうですね、ハハハッ」(よし!今から詩吟をマスターして近い将来?モテモテになるぞ⁉と思い、後から詩吟なるものを検索した…。諦めざるを得なかった。)
余談だが1週間前ぐらいに100歳以上の人はどれぐらいいるのかな?と思い検索したら全国に92000人以上いて、89%が女性らしい。やはり女性は逞しい。
それからしばらく淡々と仕事をこなした。